携帯電話は何故声が届くの?
2014/08
24
16:08
携帯電話て電話回線のような回線が存在しないのですよね?
それでどうして固定電話みたいに声が届くのですか?
Answer!!
固定電話などの有線通信は回線を通じて電気信号のやり取りをするのに対し、携帯電話は空中を飛び交う電波のやり取りをすることで成り立っています。
電波は、電磁波のうち光より周波数が低いものを指しており、音などと同様に、空間を伝播する性質があります。
携帯電話はこの電波の性質を利用しているのです。
実は有線?
携帯電話が遠派をやり取りしているのは事実であり、その意味では「無線」というのは嘘ではありません。
しかし実をいえば、携帯電話ははしっかりケーブルによって結ばれています。
携帯電話のからくり
携帯電話から発せられた電波は、すぐ近くにある「無線基地局」という大型のアンテナつきの無線通信装置に届くと、光ファイバーなどの有線ケーブルを伝って通話相手の近くにある無線基地局までたどり着き、再び電波となって相手の携帯電話に届きます。
携帯電話はこれによって通話が成り立っているのです。
つまり、携帯電話は近くにある無線基地局までの間だけに無線が使われており、それ以外の部 分は有線のケーブルでつながっているのです。
災害時につながりにくい理由
地震などの災害時に遠くにいる家族などに無事を知らせようと携帯をかけたらなかなかつながらないというときがあります。
これは携帯電話も有線を使用している為、一度に電話が殺到して回線がパンクしたい、あるいは災害で有線の部分に障害が発生すると、携帯電話の通話にも支障が出るからです。
ちなみに、直接電波で通信できる携帯電話にしようとしたら、それだけの大きな電波出力を行える装置が必要になるので、ものすごく重く大きな端末となってしまうそうです。
これでは確かに携帯電話として本末転倒ですね。
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