ネットワーク入門～初心者でも分かる通信ネットワークの仕組み～

衛星通信というものがありますが、どのような仕組みなのでしょうか？
そもそも電波って宇宙に届くんですか？

Answer!!

結論から言えば届くからこそ現実に「衛星通信」が存在しているのです。
・・・と、このように言ってしまうと、あまりに身も蓋もないので、もう少し補足説明をします。

衛星通信ってどんなもの？

衛星通信は、赤道上空36,000kmの静止軌道上に打ち上げられた衛星に向けて送信局から膨大な情報を送信(アップリンク)した後、地球にある受信局に向けて一斉配信(ダウンリンク)する通信システムです。

衛星通信には、「広域・同報性」「柔軟性」そして｢大容量｣といった特長があり、また自然災害時におけるネットワークの確保という｢耐災害性｣の観点からも、その優位性を発揮するのが特徴です。
限りなく数多くの拠点に向けて大容量の情報を新鮮な状態で届けたい時、衛星通信は最も理想的な手段といえます。

電波が宇宙に届くのか？

基本的に電波は光と同じでどこまでも届きます。
携帯電話の場合、使用している電波は最弱ですので長距離を飛ばすことは無理なのですが、衛星通信で使用している電波はマクロ波と呼ばれる強力な電波なので、静止軌道上程度なら余裕で届くのです。