電話の秘密

2014/08 10 15:08
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初歩的な疑問ですが、電話って何故相手の声が聞こえるのですか?
いえ、電話回線でつながっているからというのはわかるのですが、具体的にどのように相手の声が届いているのかがわからないのです。

Answer!!

電話機が電話回線につながっているというところにたどり着いたならば、実は答えまであと一歩です。
そもそも声に限らず音の正体は空気を伝わる振動です。
この振動が相手の耳に届けば声が聞こえるということであり、電話では振動を電気に変えて相手の電話に届けています。

電話の構造

電話は、声を送るところと、声を受け取るところに分かれています。
送る方にはうすい鉄板と電磁石がついている炭素の粒が入っています。
声は、まず中にある鉄板をふるわせ、その板のふるえが炭素の粒に伝えられます。
声が強いと炭素の粒がおさえられ、弱いとゆるめられるしくみになっていおり、粒がおさえられると電気がたくさん流れ、ゆるめられると電気は少なく流れます。
このようにして声は電気の強弱の信号となって電線を伝わっていくのです。
一方、受け取るところにも、同じようにうすい鉄板と磁石が入っており、とどいた電気の強弱によって、鉄板がふるえてもとの声にもどしています。
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このような仕組みによって電話で通話ができるのです。

電話のネットワーク

しかし、現実的にはこれだけでは電話はかかりません。
何故なら、世の中には電話を使っている人は沢山おり、特定の人物に繋げる仕組みがなければ電気信号が相手にたどり着けないのです。
そこで必要なのが交換機を中心とした通信ネットワークの形成です。
電話交換機は多対多の電話を効率よく運用するために、回線を集約し、発信者の要求に従って伝送路間の接続を切り替るネットワークを形成しています。
つまり、ダイヤルやボタンで番号を選ぶと、交換機は、番号に応じて任意の電話につながるしくみになっているのです。
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電話はネットワークの基本

電話網は世界中に張り巡らされていますが、これが現在の通信ネットワークの基本になっています。
実際、ほとんどの通信とそれを運用するネットワークは、電話をベースにしたか、あるいは電話を活用して生み出されています。
例えば電話回線をそのまま利用しているインターネットなどはその典型といえます。
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